外壁塗装は何年ごと? 国の修繕周期の目安とメーカーの期待耐用年数
公開 2026-10-01/ものさし係
この記事の要点
- 国土交通省の賃貸住宅向けガイドブックは、一般的な修繕の目安として外壁の塗装を11〜18年目、屋根の塗装・補修を11〜15年目としています。建て方・資材・立地などで変わる、という前提つきです。
- 塗料メーカーは製品ごとに期待耐用年数(次の塗り替え時期の目安)を公表していることがあります。エスケー化研は10〜12年(ウレタン)から15〜20年(フッ素)まで、製品で幅があります。
- どちらも「目安」で、保証期間ではありません。実際には、外壁・屋根の状態を見て決めることになります。
「外壁塗装は何年ごとにすればいいのか」には、ひとつの決まった答えはありません。ここでは、国の資料と塗料メーカーの公表値という、出典のたどれる2つの目安を、それぞれの前提とあわせて紹介します。
1. 国の資料:外壁の塗装は11〜18年目
国土交通省の「民間賃貸住宅の計画修繕ガイドブック」は、「建て方・資材、立地等にもよりますが」としたうえで、主な部位について一般的に修繕を行う目安を示しています。
| 部位 | 修繕の内容と目安 |
|---|---|
| 外壁 | 塗装:11〜18年目/タイル張り補修:12〜18年目 |
| 屋根 | 塗装・補修:11〜15年目/防水・葺替:21〜25年目 |
出典:国土交通省「民間賃貸住宅の計画修繕ガイドブック」。同書によると、この目安はマンションの長期修繕計画作成ガイドラインなどを参考に作られています。
このガイドブックは、賃貸住宅(共同住宅)のオーナー向けに作られたもので、戸建ての持ち家向けの資料ではありません。当サイトが探した範囲では、戸建て住宅の塗り替え周期を国が示した資料は見つかっていないため、参考として紹介しています。
2. 塗料メーカーの「期待耐用年数」
塗料メーカーの中には、製品ごとに期待耐用年数を公表しているところがあります。当サイトの塗料データ表に載せている製品のうち、公表を確認できたものは次のとおりです。
| 製品 | メーカー | 樹脂(当サイト区分) | 期待耐用年数 |
|---|---|---|---|
| クリーンマイルドウレタン | エスケー化研 | ウレタン | 10〜12年 |
| エスケープレミアムシリコン | エスケー化研 | シリコン | 14〜16年 |
| クリーンマイルドシリコン | エスケー化研 | シリコン | 12〜15年 |
| クリーンマイルドフッソ | エスケー化研 | フッ素 | 15〜20年 |
| 超低汚染リファイン1000MF-IR | アステックペイント | — | 20〜24年 |
- エスケー化研は、期待耐用年数を「次の塗り替え時期の目安です。地域、立地条件、方角等により異なりますので、参考値としてお考えください」と説明しています。
- 日本ペイント(当サイト掲載41製品)と関西ペイントについては、期待耐用年数の公表を確認できていないため、空欄にしています。
- 期待耐用年数は、工事会社が出す保証期間とは別のものです。
3. 年数より、状態を見る
同じガイドブックは、長期修繕計画のチェックポイントとして、外壁は「ひび・シーリング部の劣化・汚れ・色あせ」、屋根は「割れ・ズレ・色あせ」を挙げています。年数は計画を立てるための目安で、実際に塗り替えるかどうかは、こうした状態を見て判断することになります。
ただし、「屋根がずれている」などと言われる無料点検をきっかけにした契約トラブルは、国民生活センターに多く寄せられています(点検商法の相談は2025年度に19,696件)。突然訪ねてきた業者に状態を指摘されても、その場で契約せず、別の会社にも見てもらうなどして確かめてください。
4. 時期を考えるときの手順
- 家の築年数と、前回の塗装からの年数を確かめる。
- 前回使った塗料がわかれば、メーカーの期待耐用年数を塗料データ表で見る。
- 外壁のひび・シーリングの劣化・汚れ・色あせ、屋根の割れ・ズレ・色あせがないかを見る。
- 気になる点があれば、複数の会社に見てもらい、見積りを同じ条件で比べる(見積書の見方)。