30坪の家の外壁塗装費:延床面積ではなく「塗装面積」で計算する
公開 2026-09-30/ものさし係
この記事の要点
- 「30坪」は床の広さ(延床面積)で、約99㎡です(1坪=約3.31㎡)。外壁の塗装面積とは別の数字です。
- 塗装面積は、家の形・階数・壁の高さ・窓やドアの大きさで変わるため、延床面積だけでは決まりません。見積書に書かれた塗装面積(㎡)で計算するのが確実です。
- 塗料メーカーの材工価格×塗装面積で、塗装部分の目安が出ます(足場・下地調整・養生・諸経費・消費税などは別)。
「30坪の家だと外壁塗装はいくら?」という疑問は多いのですが、坪数だけで金額を出すことはできません。塗料の価格は「塗る面積1㎡あたり」で決まっていて、塗る面積は坪数とは別に決まるからです。この記事では、塗装面積の考え方と、面積ごとの塗装部分の目安を、メーカーの公表価格で示します。
1. 30坪は「床の広さ」
国立国会図書館の「度量衡換算表」では、1坪は約3.31㎡です。延床面積30坪は約99㎡で、これは各階の床の広さの合計です。外壁塗装で使うのは、塗る壁の面の広さ(塗装面積)で、床の広さとは別の数字です。
2. 塗装面積はどう決まるか
外壁の面の広さは、おおまかには「建物の外周の長さ × 壁の高さ」で考えられます。同じ30坪でも、
- 平屋か2階建てか(壁の高さが変わる)
- 建物の形が正方形に近いか、凹凸が多いか(外周の長さが変わる)
- 窓・ドアなどの大きさと数
によって塗装面積は変わります。見積書では、塗装面積が何㎡か、図面から計算したのか現地で測ったのか、窓などの部分を差し引いているのかを確かめておくと、複数の見積りを比べやすくなります(見積書の見方)。
参考として、一括見積・紹介サービス「外壁塗装パートナーズ」の運営会社が2026年9月28日に公表した契約実績では、2026年4〜8月の外壁塗装のみの工事309件の平均施工面積は153.3㎡でした。ただし、これらの家の延床面積は公表されていないため、「30坪なら153㎡」という意味ではありません。
3. 塗装面積ごとの、塗装部分の目安
日本ペイントの「戸建住宅等の材工価格表」(2026年7月1日現在、施工面積100㎡以上300㎡未満)の価格に、塗装面積を掛けた金額です。いずれも外壁用・3工程・下塗りパーフェクトサーフ・平滑仕上げの組み合わせです。
| 塗料(当サイト区分) | 材工価格 | 120㎡ | 140㎡ | 160㎡ | 180㎡ |
|---|---|---|---|---|---|
| ファインSi(シリコン) | 5,730円/㎡ | 687,600円 | 802,200円 | 916,800円 | 1,031,400円 |
| パーフェクトトップSi(ラジカル制御形) | 5,940円/㎡ | 712,800円 | 831,600円 | 950,400円 | 1,069,200円 |
| ファインDFセラミック(フッ素) | 8,110円/㎡ | 973,200円 | 1,135,400円 | 1,297,600円 | 1,459,800円 |
面積は計算の例として置いた値で、30坪の家の塗装面積を示すものではありません。金額は税抜で、足場代、下地調整代、養生代、諸経費、消費税は含みません(同価格表の注記)。シーリング・付帯部・屋根の塗装も入っていません。
同じ面積でも、塗料の製品と下塗り材の組み合わせで金額は変わります。ほかの製品・組み合わせは塗料データ表で確かめられます。
4. 自分の家で計算するには
- 見積書の塗装面積(㎡)と、塗料の製品名・下塗り材を確かめる。
- 塗装費の早見に入れて、メーカーの材工価格×面積を出す。屋根も塗る場合は、行を足して屋根の面積と屋根用塗料を入れる。
- 足場・高圧洗浄・下地調整・シーリング・付帯部・諸経費・消費税は、見積書の別の行で確かめる。
見積書がまだない場合は、塗装面積がわからないので、先に見積りを取ることになります。複数の会社に頼むときは、塗装面積・塗料の製品名・工程の数をそろえて頼むと、見積書どうしを比べやすくなります。
出典
- 国立国会図書館「度量衡換算表」
- 日本ペイント 建築用塗料外装仕上げ塗材設計価格表(2026年7月1日現在)(戸建住宅等の材工価格表 紙面42〜49ページ)
- 株式会社ソーラーパートナーズ プレスリリース(2026年9月28日)